城北工房

カラフルな染めいろ。
多くの色を使いこなすための「つつ」

曾祖父の代から続く、静岡市の「城北工房」
多彩な色味を扱うために、「つつ描き」を多く使い仕事をしています。

染めない部分にのりでフタをし、複雑な図案の色をさし分けていくのです。

一回に一色。
丁寧に引き、染めています。

染める部分は布をピンと張り、その上を刷毛で
丁寧に染料を引き、染め上げます。
一回に一色。乾かしてはまた染めてを繰り返します。

またのりを置いて、染めて。

色の数だけ繰り返すこの作業。
つつでのりを置き白地を残し、その上から染料を重ねて色を染める。
一枚の商品の中にある色数に応じてこの作業を繰り返しています。

出来上がる製品はおおらか。
伝統の図案をこれからの暮らしに。

以前は、芹沢銈介氏の仕事を請け負っていたこともあり、その図案や色彩の流れを多く残す城北工房。

染め上がる商品はどこかひょうひょうとしていておおらか。優しい図案と深い色味は、洋間にもすっと馴染みます。

見て、触って楽しい染めものを丁寧に考え、伝統の手仕事をいかした染めをこれからも行っていきます。

城北工房 大橋俊之

静岡県静岡市葵区北安東1-37-25

昭和29年 静岡市に生まれる
昭和51年 武蔵野美術大学造形学部 卒業
以来染色工芸に従事
昭和60年 国画会展 初入選
平成9年 伝統産業工芸展 静岡市長賞受賞
平成15年 高岡クラフトコンペ入選(染布のペーパーウエイト)