いとう染工

いくつもの図案。
いくつもの染めいろ。

江戸時代から続く染色工房、「いとう染工」
古くから残る膨大な型紙や
受け継がれた技術をいかし、日々仕事をしています。

いくつもある図案の中から、色を決め
柔軟に染めの仕事と向き合っています。

1色ずつ、さして、さして、
染めていきます。

多種多様な色を置いていく、沖縄由来の染め技法「紅型(びんがた)」も
得意にしています。色を数多く扱うため非常に手間もかかるのです。
この他にも、藍染めや引き染めなど
多くの技法を扱い、一枚の図案を仕上げていきます。

色の数だけ、作業も繰り返す。

色数が増えれば防染のりを置き、染める作業が増えます。その作業を繰り返し、複雑な染め仕事を行っています。
洗って、また染めて。
この仕事を繰り返し染めを完成させています。

大きな室内につり上げ。

大きな干場を室内に持つのもいとう染工の特徴。
天候に左右されず、安定した商品を仕上げることが出来るのです。

室内に大きく干された染め布は多種多様。
そのときの仕事の希望にあわせて
干場が色鮮やかに彩られていきます。

いとう染工では、今の暮らし、今の色彩に合わせて
暮らしにすっと取り入れられる仕事をしています。

いとう染工 伊藤喜一朗

静岡県静岡市葵区川越町4-19

1969年静岡市生まれ
29歳のときに家業である「いとう染工」(創業江戸時代)に入り父親に師事。型紙を使い、豊富な色調や染料を用いた「引き染め」を得意とする。